「起業前に事業計画書を作成すべきである。」
良く聞く言葉ですが、起業前、実際に事業計画書を作成される方というのは少数派だと思います。
重要性はわかっているけれど、いまいち気が進まない・・・
私も以前はそんな一人でした。
しかし、あることをきっかけに、創業の半年前から事業計画書の作成を始めました。
今となっては起業前に事業計画書を作成しておいて心底良かったなと思っているのですが、きっかけがなければ事業計画書を作成せずに起業していたと思います。
私が事業計画書の作成を始めたきっかけとは??
私が事業計画書の作成を始めたのは創業補助金の応募の際に事業計画書の添付が必要だったからです。
「創業補助金」は平成25年から中小企業庁により募集が開始された起業家のための補助金です。(昨年は最大で200万円の補助が出ました。今年も募集がありますね。)
結局、創業補助金の選考を通過することはなかったのですが、事業計画書を作成したことによって、気付いたことや得られたものがありますので、以下に記載していきたいと思います。
1.差別化することの重要性をたたきこまれたこと
創業補助金の重要な選考基準の一つに「事業の独創性」というものがあります。
簡単にいうと「差別化できていない事業に補助金を支給するのは難しいよ」ということです。
そこで私は「事業の差別化」について徹底的に考えそれを事業計画書に落とし込んでいきました。
もちろん、それまでもマーケティングに関する書籍を色々と読み漁っており、「差別化」の重要性はわかっていたつもりだったのですが、頭の中で考えていただけでした。
自分の強みやセールスポイントを文章にして、第三者の方に見ていただくということをしたのはこの時が最初でした。
事業計画書の作成を通じて、「差別化」について徹底的に考えたことは間違いなく今の自分に繋がっています。
2.事務所経営の羅針盤ができたこと
事業計画書を作成する際には、数年先の事務所の収支状況、売上の推移等をシュミレーションしていくことになります。
私の場合も、専門家の方のサポートを受けながら、「数年先の事務所の収支状況、売上の推移等」について何度も練り直して、数字を決めていきました。
起業した今、この羅針盤とも言える事業計画書を読み返し、事務所経営の方向性を再考したり修正したりすることができています。