昨日は助成金専門の社労士さんとランチをご一緒させていただきました。
助成金業務の話から営業手法に関する話まで、色々な話ができて大変、有意義な時間でした。
助成金専門を掲げ、助成金業務に特化している先生だからこその話がたくさん聞けて、ありがたい限りです。
助成金専門の社労士さんって本当に少ないんですよね。
先生のお話によると助成金専門の社労士さんは東京でも数人程度だとか。
これまで交流会等で多くの社労士さんと名刺交換をさせていただきましたが、助成金専門を明確に打ち出している社労士さんは皆無でした。
なぜ、助成金専門の社労士は少ないのか?
助成金というのはお金をいただける話ですので、起業家の方・中小企業の経営者さんに向けて、提案しやすい業務の1つかと思うのです。
それにもかかわらず、助成金を専門業務とする社労士さんが極端に少ないのは何故でしょうか。
その理由の一つとして、助成金業務がスポット業務であることが関係している様です。
社労士事務所においてはスポット契約で終わってしまう助成金業務を業務の中心に据えるよりも、多くの企業と顧問契約を締結することに力を注いだ方が事務所経営が安定するという考え方があります。
「税理士業界では相続税の申告業務を専門に取り扱う税理士が少なく、会社の顧問業務を中心に扱う税理士が多い」という話に似ていますね。
顧問契約をあえて業務の中心に据えず、スポット業務の専門性を最大限まで高め、質の高いサービスを行い、紹介や口コミによって、スポット業務を継続的に受注していく。
結果、事務所のブランディングに成功し、同業者からも高い専門性ゆえに頼りにされて業務を紹介される様になる。
士業事務所の経営戦略・ビジネスモデルとして、参考にさせていただくべき部分が多々あると感じました。
司法書士・行政書士といったスポット業務が中心となる士業にとっては特に参考になりますね。